院長 岡本喬裕
神経生理学の観点から脳と中枢神経に対してアプローチをして治療を行います。
症状(痛み)の発症原因は筋肉です。そして痛みは感覚神経から脳へ伝わり痛みを認識します。
痛みを感じ続けると、脳は痛みを記憶し、なおかつ自律神経の影響で痛みを感じやすくなっています。
それが慢性症状へと繋がっています。そのような痛みの永続的状態から脱出するには、痛みを記憶している脳へ、アプローチしていく必要があります。脳へのアプローチをすることで、本当の意味での根本治療に繋がります。
体を支えているのは骨格筋と言われる筋肉と筋膜で人間は立ったり動いたりすることを可能にしています。
決して体を支えているのは骨格(骨)ではありません。
骨格筋にはお互いに引っ張ったり、縮めたりする関係性をもつ筋肉があります。
いわゆる拮抗筋と呼ばれる筋肉です。拮抗筋のバランスが正常であることが、理想的な姿勢を形成することになります。
猫背やO脚・X脚は決して背骨の歪みや骨盤の歪みで起こるのではなく、その拮抗筋のバランスが悪くなっていることで姿勢が崩れているのです。
その拮抗筋のバランスを整えるためには、筋肉の収縮が強くなっている部位には緩めるアプローチをし、筋肉が伸ばされている部位には収縮するようアプローチを行う必要があります。
姿勢を治すには、骨盤や背骨といった骨格に対してのアプローチではなく、体を支えている筋肉に対してのアプローチが必要なのです。
当院は治療の観点から筋力トレーニングを行っています。
筋肉は筋力低下をしているだけではなく、その筋肉に対しての神経伝達が鈍っています。
この筋肉を動かしてくださいと言われ、容易にできないのは筋力が低下しているだけではなく、その筋肉を動かそうとする神経伝達も鈍っているからです。
トレーニングは負荷を加えたり、ジムなどで激しい運動をしたりするよりも、神経伝達を意識して筋肉を動かすことが最も重要です。
症状の原因は決して骨盤の歪みや背骨の歪みではなく、脳の痛みの記憶によるものです。